西宮市の虫歯・矯正治療なら西宮北口駅から徒歩6分の歯医者 あかお歯科医院

1. 根管充填とは？根管治療のゴール地点

根管充填とは、根管治療によって清掃・消毒した歯の根の中に、専用の材料を隙間なく詰める処置のことをいいます。
歯科医師の間では「根充（こんじゅう）」とも呼ばれています。
この処置が完了することで、根管治療は一区切り。
その後は、土台を入れて被せ物を装着し、本来の歯の形・機能を回復させる治療へと進みます。

✔ 根管充填のタイミングは？

根管充填は、再発しないレベルまで細菌が減ったと判断されたタイミングで行われます。
つまり、「次回は根管充填です」と言われたら、それは根管治療の最終段階に入ったサイン。
長かった治療のゴールが見えてきた証拠とも言えるでしょう。

✔ 根管充填の方法｜どんな素材を使ってるの？

保険診療における根管充填では、一般的に「ガッタパーチャポイント」と呼ばれる天然ゴムに似た素材を使います。
この素材を、殺菌作用のある薬剤とともに根の中に緊密に詰め、再感染のリスクを最小限に抑えることが目的です。

✔ 根管充填のポイント

・専用の器具ですき間なく封鎖
・殺菌効果のある薬剤を併用することで再発防止
・痛みはほとんど伴わないが、違和感を伴うことはある

処置はそれほど刺激を与えるものではありませんが、稀に圧迫や噛み合わせなどにより痛みや不快感を感じる場合があります。違和感が強い場合は、遠慮せず歯科医師に伝えましょう。

2. 根管充填後に痛みが出るのはなぜ？

「ようやく根管治療が終わったのに、まだ痛い…」
そんなとき、不安になる方も多いと思いますが、根管充填後に軽度の痛みや違和感が出ることは珍しくありません。以下にその主な原因を解説します。

1. 歯の周囲組織への刺激（正常な反応）

根管治療の最終段階である根管充填では、歯の内部や周辺組織が少なからず刺激を受けます。
このため、充填直後に軽い鈍痛や違和感を覚えることは正常な反応です。多くの場合は1～3日ほどで自然に軽減します。

2. 未処置の根管（MB2根など）の見落とし

歯には複数の根管があり、とくに上顎の奥歯に多く見られる「MB2根（第2小根管）」は非常に見つけにくいため、処置されずに残ってしまうことがあります。
このようなケースでは、充填後も痛みが続く原因となるため、再治療が必要になる場合があります。

3. 仮歯の噛み合わせが悪い

根管充填のあとに仮歯を装着するケースでは、噛み合わせの高さに注意が必要です。
仮歯が高すぎたり、当たりが強すぎたりすると、噛んだときに痛みが出たり、歯に圧力がかかって炎症を引き起こすことがあります。
仮歯装着後に違和感や痛みがある場合は、早めに調整してもらいましょう。

4. 歯の根が割れている（歯根破折）

まれに、歯根にヒビや破折が生じている場合にも、痛みが長引くことがあります。
とくに根管充填後に数週間経っても痛みや腫れが改善しない場合、歯根破折の可能性を疑って再検査が必要です。

3. 根管充填後のケアと注意点

根管充填を無事終えた後も、以下のような点に注意して過ごすことが大切です。

✔ 違和感や痛みが数日続くのは珍しくない

処置の影響で、2～3日程度の違和感や軽い痛みは一時的なものと考えましょう。

✔ 仮歯の状態に注意

仮歯が取れた、噛みにくい、痛みが強いと感じた場合は早めに調整を依頼してください。

✔ 次のステップ（被せ物治療）へしっかり進もう

根管治療が完了しても、被せ物でしっかりと封鎖することが再発防止のカギになります。
中断せず、最後まで治療を完了させることが重要です。

4. まとめ

根管充填は、歯の中の感染を取り除いたあと、再感染を防ぐために密閉する非常に重要な工程です。
ここまで進めば、歯を守るための治療は大きな山場を越えたと言えます。

「まだ痛みがある」「仮歯が気になる」などの不安がある場合は、我慢せず早めにご相談ください。
西宮北口で根管治療をご希望の方、根管充填後のフォローを丁寧に行っている歯科医院をお探しの方は、あかお歯科医院までご連絡ください。

▶ 詳しくはこちら：
あかお歯科医院の根管治療ページ（https://www.akao-dc.com/root/）

監修：あかお歯科医院
院長　赤尾聡一