子どもの反対咬合は何歳から治療できる?気になる治療法とその効果
子どもの歯並びの悩みの中でも「反対咬合(はんたいこうごう)」は、見た目だけでなく、将来的な噛み合わせや発音、あごの発育に影響を及ぼす可能性があります。そのため、できるだけ早期に気づいて適切に対応することが重要です。しかし、「何歳から治療を始めたらいいの?」「具体的にどんな治療法があるの?」といった疑問を持つ親御さんも少なくありません。今回は、子どもの反対咬合について、治療の開始時期の目安や選ばれる治療法、それぞれの治療に期待される変化、さらに治療効果を高めるためのポイントについて解説します。
1. 反対咬合の治療は何歳から始めるのが良い?
反対咬合は成長とともに変化する可能性があるため、治療の開始時期は子どもの発育状況に応じて検討されます。
①3〜6歳が初期治療の目安
この時期はあごの骨の成長が活発で、成長方向をコントロールしやすい時期です。噛み合わせの異常を放置すると骨格的な問題に発展する可能性があるため、乳歯の段階での対応が望ましいとされます。
②早期治療の目的はあごの成長のサポート
永久歯が生えそろってからでは、あごの骨の成長が進んでいるため、治療が複雑になることもあります。成長期の柔軟性を活かして、あごの正しい発育を促すことが早期治療の目的です。
③発音や見た目への影響を軽減
反対咬合が長期化すると、発音や表情に影響を及ぼし、見た目に不安を感じるケースもあります。早めに対応することで、そうした心配を軽減できる可能性があります。
④あごの関節への負担リスクを軽減
噛み合わせの不自然さによって、あごの関節に負担がかかることがあり、将来的なトラブルのリスクが懸念されます。成長期に適切な対応を行うことで、そのリスクを減らすことが期待されます。⑤成長に合わせた経過観察も大切
すぐに治療を始めない場合でも、歯医者で定期的に経過を観察することにより、適切なタイミングを見極めやすくなります。早期に対応することで、将来的な負担を軽減できる可能性があるため、少しでも気になる点があれば、まずは歯医者で相談することが大切です。
2. 子どもの反対咬合に用いられる装置と治療法
子どもの反対咬合は、成長に合わせた装置を用いて、あごの発育や噛み合わせを調整していく治療が基本です。日常生活に配慮した設計の装置もあり、成長段階に応じて治療が進められます。
①マウスピース型装置
3歳ごろから使用可能な装置で、就寝時に装着してあごや舌の位置を整えます。口腔内の空間を広げ、呼吸やあごの成長をサポートする役割があり、予防的な効果が期待されています。
②床拡大装置
5歳頃から使用されることが多く、上あごの幅を広げるための取り外し式の装置です。歯が並びきらない場合に、歯列を整えるためのスペースを確保します。
③舌や口周りのトレーニングと併用
装置の使用と並行して、舌の位置や口周りの筋肉の使い方を改善するトレーニングが行われることがあります。これにより、治療の効果を補助し、再発リスクを軽減する可能性があります。
装置の選択は、子どもの年齢や症状、あごの成長状態に応じて異なるため、歯医者での丁寧な診断と治療計画の立案が重要です。
3. 反対咬合の治療によって期待できる効果とは
子どもの反対咬合の治療は、成長期のあごの発育をサポートし、自然な噛み合わせへ導くことを目的としています。治療により期待される変化には、機能面と心理面の両方が含まれます。
①噛み合わせの改善
反対咬合では、上下の歯の接触が逆になるため、食べ物を正しく噛みにくい状態になります。前歯の位置を整えることで、咀嚼機能が向上し、食事への影響を軽減できる可能性があります。
②あごの成長バランスのサポート
上あごの成長が抑えられている場合には、装置の力で正常な発育を促すことを目指します。成長期の柔軟性を活かして、あごの発育をサポートすることが目的とされています。
③発音への良い影響
反対咬合は「さしすせそ」などの発音に影響することがあります。噛み合わせを整えることで、舌の動きがスムーズになり、発音がしやすくなる可能性があります。
④見た目の変化による心理的サポート
前歯の位置が整うことで、口元の印象が変化し、本人が前向きな気持ちを持ちやすくなるケースもあります。
⑤将来的な矯正治療の負担軽減
早期に咬合のずれに対応することで、将来的な本格的な矯正治療の期間や費用の負担を軽減できる可能性があります。
子どものうちに反対咬合に対応することで、日常生活での不便を減らし、健やかな成長をサポートできる可能性があります。
4. 西宮北口の小児歯科・小児矯正 あかお歯科医院の小児矯正治療
西宮北口駅から徒歩6分の歯医者「あかお歯科医院」では、子どもの歯並びや顎の成長に合わせた矯正治療を行っています。 矯正治療は将来の健康や顔立ちに大きく関わるため、成長期に合わせて無理のない方法を選ぶことが重要です。 あかお歯科医院では「顎を拡大する装置」「こども用の透明なマウスピース矯正装置」など幅広い装置を用意し、一人ひとりの症状に応じて最適な治療プランをご提案しています。
《あかお歯科医院の小児矯正の特徴》
小児矯正の特徴① 子ども一人ひとりに合わせた多様な矯正装置
これまでの経験に基づき、顎を拡大する装置や目立ちにくいマウスピース矯正など、お子さん一人ひとりの成長段階や歯並びに最適な治療法をご提案します。
小児矯正の特徴② 歯並びの根本原因から改善する「予防矯正」
お口周りの悪い癖(口呼吸や舌の癖など)を改善するトレーニングと矯正装置を組み合わせた「予防矯正」に力を入れています。顎の健やかな成長を促し、後戻りの少ない美しい歯並びを目指します。
小児矯正の特徴③ お子さんの心身に配慮した、痛みの少ない優しい治療
子どもの成長する力を利用し、歯を無理に動かさない治療計画を立てます。従来の矯正治療に比べて痛みが少なく、ほとんどの場合で抜歯も不要です。お子さんが安心して治療を受けられるよう配慮しています。
小児矯正の特徴④ 歯並びだけでなく、美しい顔立ちと全身の健康へ
顎の正常な成長を促すことで、バランスの取れた美しい顔立ちへと導きます。さらに、口呼吸から鼻呼吸への改善を促し、免疫力向上など、お子さんの全身の健康にも貢献する治療を目指します。
小児矯正の特徴⑤ ご家族に寄り添う、負担の少ない価格設定とサポート体制
お子さんの将来のための治療だからこそ、ご家族が納得して始められるよう、大人の矯正の半分程度の価格で設定しています。3児の父でもある院長が、保護者の方と同じ目線に立ち、親身にご相談に応じます。
西宮北口で小児矯正をお考えの方は、あかお歯科医院へご相談ください。無料相談も承っております。
西宮市 あかお歯科医院の小児矯正について詳しくはこちらまとめ
子どもの反対咬合は、早期に気づいて対応することで、あごの発育をサポートし、噛み合わせの改善を目指すことができます。3〜6歳頃から装置を使った予防的な矯正が可能であり、症状に合わせてさまざまな治療法が選択されます。治療をスムーズに進めるためには、保護者の協力と日常生活での継続的な配慮も重要です。
西宮市・西宮北口周辺で子どもの反対咬合に関するご相談をご検討の方は、あかお歯医者までご相談ください。
監修:あかお歯科医院
院長 赤尾聡一
【所属学会・スタディーグループ】
日本口腔インプラント学会
日本歯周病学会
一般社団法人日本床矯正研究会
一般社団法人 日本小児矯正研究会